日本のCO2回収・貯留市場、2034年までに約2倍に成長するって!クリーンエネルギーと産業活動がカギ

市場成長のカギはクリーンエネルギーと産業活動

この市場の成長を後押ししているのは、主に「クリーンエネルギーへの依存度アップ」と「産業活動の増加」の二つの大きなトレンドです。

ある業界レポートによると、2024年の最初の2ヶ月間で、クリーンエネルギー源が日本の電力の31.6%を占めたそうです。これは、前年同時期の28%から増加しており、日本が太陽光や風力といった再生可能エネルギーに積極的に投資していることがわかります。しかし、化石燃料に頼る既存のインフラからの排出量をどうにかする必要はまだまだ残っています。そこでCCS技術が、発電所や工場などから出るCO2を大気に出る前にキャッチしてくれるわけです。まさに、日本のカーボンニュートラル達成への強力な味方と言えるでしょう。

さらに、製造業、鉄鋼生産、化学処理といった産業活動の活発化も市場をグイグイ引っ張っています。例えば、日本の鉄鋼市場規模は2024年に843億米ドルに達したとされています。これらの産業から排出される温室効果ガスを減らすため、企業はCCS技術の導入を進めています。政府も、クリーンな産業活動を促進するための政策やインセンティブを提供しており、環境への配慮と経済活動の両立を目指す動きが加速しています。

CCSってどんな技術?回収、輸送、貯蔵の3ステップ

二酸化炭素回収・貯留(CCS)とは、地球温暖化の原因となるCO2を、大気中に放出される前に回収し、地下深くに安全に貯蔵する技術のことです。このプロセスは大きく「回収」「輸送」「貯蔵」の3段階に分けられます。

  1. 回収: 排ガス中のCO2を他の気体から分離します。化学吸収法や物理吸着法など、さまざまな方法があり、排出源の特性に合わせて最適なものが選ばれます。回収されたCO2は、純度を高めて圧縮されます。
  2. 輸送: 回収された高純度CO2を貯蔵場所まで運びます。専用のパイプラインを使うのが一般的ですが、遠距離の場合や複数の排出源・貯蔵層がある場合は、船での輸送も検討されています。
  3. 貯蔵: 輸送されてきたCO2を、地下深くの地層に閉じ込めます。枯渇した油田やガス田、大規模な塩水帯水層などが主な貯蔵場所として利用されます。これらの地層は、もともと天然ガスや石油を長期間閉じ込めてきた実績があり、CO2の安全な貯蔵が期待されています。特に枯渇油田では、CO2を圧入することで残った原油の回収率を上げる「原油増進回収(EOR)」と組み合わせることも可能です。

市場は細かく分類されて分析されているよ

今回のレポートでは、日本のCCS市場がさまざまな角度から分析されています。例えば、「サービス別」では捕捉、輸送、貯蔵に、「技術別」では燃焼後回収、燃焼前回収、酸素燃焼回収に、「最終用途産業別」では石油・ガス、石炭・バイオマス発電所、鉄鋼、化学、その他に分類されています。さらに、関東、関西/近畿、中部、九州・沖縄など、主要な地域市場についても詳しく分析されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

これからのCCSと課題

CCSは温室効果ガス排出削減に貢献する有望な技術ですが、まだまだ課題もあります。例えば、回収・輸送・貯蔵の各プロセスにかかるコストや、CO2回収のためのエネルギー消費量が高いこと。また、地下貯留の長期的な安全性への懸念や、地域社会の理解を得ることも大切です。

しかし、将来的には回収したCO2を燃料や化学製品、建材などの製造原料として有効活用する「二酸化炭素回収・利用(CCU)」技術との連携も期待されています。これにより、CO2をただ貯めるだけでなく、資源として再利用する「カーボンリサイクル」の実現にもつながるかもしれません。グローバルな脱炭素社会の実現に向けて、CCS技術のさらなる進化と社会への普及が期待されますね。

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