高知県黒潮町佐賀エリアで「町まるごとホテル」構想が進行中!空き家活用で滞在型観光の新しい形を模索

「海とともに生きる町」黒潮町の課題を乗り越える

太平洋に面した豊かな漁業の町、高知県幡多郡黒潮町。特に佐賀エリアは「カツオの一本釣り」で知られていますが、南海トラフ地震による津波被害が想定される地域でもあります。そのため、大規模な観光施設を整備するのには難しい条件を抱えています。

また、観光客がゆっくり滞在して楽しめる飲食店や交流の場がまだ十分ではないこと、そして移住者や地域おこし協力隊が地域で自立して働くための仕組みが限られていることも、地域経済の活性化における課題として挙げられています。

空き家が「客室」に?町全体をホテルにするアイデア

こうした状況の中で注目されているのが、町に点在する空き家や使われていない施設を活かした「分散型宿泊」という考え方です。これは、大きなホテルを一つ建てるのではなく、地域にある建物を客室、受付、飲食スペース、交流拠点などとして活用し、町全体を「ひとつの滞在拠点」として機能させる仕組みです。

高知県黒潮町の路地

このモデルが実現すれば、観光客は町を歩きながら様々な場所を訪れることになり、飲食店や商店など、地域の事業者との接点が増えることで、地域内でのお金が循環する効果が期待されます。さらに、空き家や既存施設を使うため、いきなり大きな投資をする必要がなく、段階的に事業を進められる可能性があることも検討されています。

地域の日常が観光資源に

現地での調査や地域の方々との意見交換を通じて、黒潮町佐賀エリアでは、海とともに暮らしてきた地域の文化や生活そのものを観光に活かす方向性が議論されました。ただ観光客を呼び込むだけでなく、地域の日常や暮らしの延長線上にある観光のあり方を模索することの重要性が確認されています。

地域住民や事業者が主体となって、訪れる人との交流や地域ならではの体験を生み出していく滞在型観光の可能性が整理されています。

小さな仕事づくりと人材育成も視野に

今回の検討では、宿泊施設の整備だけでなく、地域で新しい仕事を生み出したり、人材を育てたりする仕組みについても話し合われました。例えば、シェアスペースや小規模な店舗を活用して、移住者や地域おこし協力隊が気軽にビジネスを試せる機会を作ることや、地域住民が観光に関わる仕組みを整えることなどが検討されています。

こうした取り組みによって、地域のプレイヤーが経験を積み、将来的に独立して、新しい飲食店やサービスが生まれていくような良い循環がきっと生まれるでしょう。

今後の展開に期待

黒潮町佐賀エリアでの分散型宿泊の構想は、まだ検討段階です。今後は、地域の方々との合意形成、事業として成り立つかの検証、空き家をどのように改修していくかなど、具体的な取り組みに向けてさらに検討が進められることでしょう。

高知県は、地域の文化や暮らしを体験できる観光を通じて、地域経済の活性化や交流人口の拡大につながる取り組みをこれからも応援していく方針です。

詳細については、以下のnote記事をご覧ください。

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