世界のEV化、日本勢はまさかの遅れ!? 環境に優しいサプライチェーン評価で厳しい結果に

日本の自動車メーカー、持続可能性への取り組みで後れをとる

今回の評価によると、対象となった18社のうち、多くの企業が化石燃料を使わない公正で持続可能なEVへの道を前進しているんだとか。しかし、残念ながら日本の主要自動車メーカーの進捗は、大きく後れをとっていることが明らかになりました。

特に世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車は18社中16位と下位に沈み、ホンダは15位、日産自動車は13位という結果に。日本の自動車メーカーは、鋼材やアルミニウムの脱炭素化、そして責任ある調達といった分野で、ほとんど改善が見られなかったそうです。

「GXスチール」って何?誤解を招く可能性も

鋼材の脱炭素化の取り組みでは、トヨタとホンダはわずか0〜1ポイントしか獲得できませんでした。日産自動車はいくつかの分野で改善が見られたものの、評価が著しく低下した点があります。それが、いわゆる「マスバランス鋼材」(現「GXスチール」)のオフテイク契約です。

「GXスチール」の定義では、実際の製造工程で排出削減を行わなくても、組織内で得た他の工程での排出削減実績を帳簿上で割り当てることが可能になるため、製品の実際の排出量について誤解を招くおそれがあるとのこと。これでは、本当に環境に優しいと言えるのか、ちょっと疑問に感じてしまいますよね。

スティールウォッチ、アジア・リードのロジャー・スミス氏は、「車両の重量の約60%を占める鉄鋼は、主に石炭を使った高炉で生産されています。自動車メーカーが倫理的かつ環境に配慮した原材料の調達を行うのは前向きな動きです。一方、実質的な低排出鋼材の商業生産が目前に迫る中、自動車メーカーという需要側からの具体的な取り組みが、鉄鋼メーカーに低排出な生産を促す鍵となります。今後は、帳簿上の削減であるいわゆる『マスバランス』を避け、倫理観および環境配慮を自社生産全体に拡大する自動車メーカーこそが、競争力を持つことになるでしょう」とコメントしています。

海外のトップランナーたちは着実に前進

一方で、フォード、メルセデス・ベンツ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった海外の主要メーカーは、業界を牽引する存在として全体のスコアを押し上げ、下位の企業との差を広げているそうです。これらの5社は、車両に使われる原材料の脱炭素化や、サプライチェーンにおける環境への悪影響、人権侵害の軽減に向けて、より実効性の高い取り組みを進めているとのこと。リーダーボード初版以降、他の13社の2倍の速さで進展を遂げているなんて、すごいですよね。

自動車メーカーは、鉄鋼メーカーにとって非常に重要な顧客です。だからこそ、自動車メーカーが具体的な行動を起こすことが、鉄鋼業界全体の脱炭素化を加速させる鍵となるでしょう。

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