日本の若者起業率の現状と課題
近年、全国の高校や大学では探究学習やアントレプレナーシップ教育が広がり、若者が自ら課題に取り組み、行動する機会は増えてきています。しかし、挑戦したい若者がいても、身近にロールモデルや支援の機会、人材が不足している地域が多く存在すると考えられています。特に首都圏以外の地域では、このような状況が顕著です。
Global Entrepreneurship Monitor 2023の調査では、日本の起業活動率(TEA:起業活動者の割合)は6.1%と、先進国平均の12.6%と比較して低い水準です。さらに、18歳から24歳のTEAは1.9%と、非常に低い水準にとどまっています。

目指すは「持続可能な循環(エコシステム)」
若者たちが自身の関心を形にしていくためには、個人の努力だけでなく、周囲の環境や支える大人たちの存在が不可欠です。この事業では、地域に根差した若者支援を行う実行団体とともに、単なる座学だけでなく、実際に試行錯誤を通じて売上を立てる経験を積めるプログラムを展開します。これにより、不確実な時代を生き抜く「個」の力を磨き、地域に新たな価値を生み出す次世代リーダーを輩出することを目指しています。
また、身近に事業を立ち上げる若者や、実際に活躍する若手起業家を可視化することで、さらなる挑戦を促します。遠いヒーローの物語ではなく、身近な成功事例が増えることで、挑戦者が増えるだけでなく、応援する大人たちのモチベーションも高まることでしょう。
さらに、地域社会で若者が頼れる情報や助言を提供できるコーディネーターの育成や、実行団体・地域エコシステム発展に向けた事業パートナーの獲得も支援されます。この取り組み自体が地域のハブ機能となり、人・資源・機会を結びつけるネットワークとして発展し、若者の挑戦が一時的なイベントで終わることなく、継続的に生まれ、育ち、次の世代へと経験が引き継がれる「持続可能な循環(エコシステム)」を地域社会、そして日本全国に定着させていくことを目指しています。
ETIC.と北海道エンブリッジのこれまでの実績
NPO法人ETIC.は1993年に、起業家を目指す学生たちが創業した団体です。創業以来、若者の起業支援を続けており、1997年に開始した大学生向けの長期実践型インターンシッププログラムには10年間で2,000人が参加しました。2015年からは大学生起業家向けの私塾「MAKERS UNIVERSITY」や、高校生向けのイノベーター育成プログラム「MAKERS UNIVERSITY U-18」も開始し、後者には10年間で330名の高校生が参加しています。
NPO法人北海道エンブリッジは、「10年後の社会に必要とされる仕組み」をつくる次世代の起業家型リーダーの輩出と、地域課題の解決に取り組むNPO法人です。2012年6月の創業以来、長期実践型インターンシップを軸に多様なセクターと連携し、累計2,000名を超える学生のキャリア支援を実施してきました。学生向けの若年層創業支援サポート「mocteco」では、8年間で81名が参加し、61.7%の学生が売上を創出し、27.1%が起業。現在は22団体が法人として継続的に活動しています。

実行団体への手厚い支援内容
3年間の事業期間中、採択された実行団体は資金面だけでなく、以下のような手厚い伴走支援を受けられます。
助成金額
1団体あたり最大2,700万円(3年間の総額)
※別途評価関連費として、助成金額の+5%の予算計上が可能
助成期間
2026年4月~2029年2月末
伴走支援内容
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起業支援コーディネーターの採用・育成支援
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全国ネットワークとの接続・コーディネート
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採択団体同士のネットワーキング
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プログラム運営・参加学生募集に向けた助言・ノウハウ共有
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社会的インパクト評価の実装支援
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本事業における精算等管理業務の支援
※実行団体の状況に応じて支援内容が異なる場合があります。
公募の詳細と応募方法
本事業の実行団体は、日本全国の地域に根差した活動を行っており、若者のキャリア支援や地域活性化に実績がある団体が対象です。起業機会や情報にアクセスしにくい高校生や若者への支援実績があり、実践的な起業支援に取り組む意欲のある団体が求められています。
公募期間
2026年1月31日(土) ~ 3月2日(月) 12:00
採択団体数
5団体程度
申請方法
公募特設サイトより申請資料をダウンロードし、メールで提出してください。
また、オンライン個別相談会も随時開催されています。自団体の主事業と本事業との関連付け、公募要領の内容、採択後に必要とされる組織体制、申請方法など、気になる点があれば気軽に相談できます。
まとめ
ETIC.と北海道エンブリッジは、若者の起業を地域から支えるエコシステムを全国に広めるため、意欲ある実行団体を募集しています。この機会に、地域社会の未来を担う若者の挑戦をサポートする活動に参加してみてはいかがでしょうか。



