東急不動産とJリーグがタッグ!気候変動からサッカーの未来を考える
2026年1月25日、渋谷ストリームホールで「未来へのキックオフ~Jリーグと考える気候変動~ Presented by 東急不動産」というイベントが開催されました。このイベントでは、Jリーグ特任理事の内田篤人さん、環境教育アニメ「FUTURE KID TAKARA」企画プロデューサーの堅達京子さん、そしてお笑いコンビ・ぺこぱのお二人らが登壇。気候変動がサッカーにどれほど深刻な影響を与えているか、そして東急不動産とJリーグが「気候アクションパートナー」として進めている環境活動について、熱いトークが繰り広げられました。

「気候アクションパートナー」って?再エネ×サッカーで地域を元気に!
イベントはぺこぱのお二人の開会宣言でスタート。シュウペイさんは、一見すると関係なさそうな「サッカーとまちづくり」というテーマで、Jリーグと東急不動産が「サッカーと再生可能エネルギーを通じて気候変動問題を解決し、地域を活性化する」という共通の思いを持っていることを紹介しました。
松陰寺さんは、ご自身の草野球チームの体験談を交え、「猛暑で昼間は暑くて守備ができない」と、身近な気候変動問題への関心を示しました。
その後、Jリーグ執行役員の辻井隆行さんと、東急不動産サステナビリティ推進部長の松本恵さんが登壇。両者がパートナーシップを結んだ背景について説明しました。これまでも両者は、全国の小学校で環境教育の授業を行ってきたそうです。
Jリーグの辻井さんからは、気候変動への取り組みの背景が詳しく解説されました。2018年の西日本豪雨以降、台風の激甚化や線状降水帯の発生によって、試合の中止が約5倍に増えたといいます。熱中症による緊急搬送も増えており、選手のパフォーマンス低下も大きな問題になっているとのこと。「気候変動そのものを食い止める“緩和”に取り組まないと、サッカーの未来は守れない」と、強い危機感を語りました。

東急不動産の松本さんは、「経済と社会を支える基盤が環境である」という考えから、創業当時から環境課題に取り組んできたことを紹介。東急不動産の建物は、一部の案件を除き、すべて再生可能エネルギーを使用しているとのことです。これは、国内事業会社(金融機関を除く)として初めての取り組みなのだとか。Jリーグが地域に根ざした活動をしている点と、猛暑などの環境問題への取り組みで共通の思いがあることが、パートナーシップの意義だと語りました。

これからも両者は、再生可能エネルギーの普及や環境教育などを通じて、持続可能な社会の実現に向けて環境啓発活動を進めていくそうです。
内田篤人さんが語る“暑さとの戦い”
イベント後半のスペシャルトークセッションには、Jリーグ特任理事の内田篤人さんと、環境教育アニメ「FUTURE KID TAKARA」企画プロデューサーの堅達京子さんが参加しました。
元日本代表DFとして国内外で活躍した内田さんは、日本とドイツでのプレー経験から、気候がサッカーに与える影響について語りました。「日本の夏場はプレーの強度が落ちてしまい、世界で求められる強度とギャップが生まれてしまう」と、現役時代の経験を振り返りました。

シーズン移行後の日本のサッカー界については、「ヨーロッパと同じシーズン制になることで、移籍がしやすくなり、選手が行き来する機会が増えるでしょう」と、リーグ全体の活性化に期待を寄せました。これに対し、MCの松陰寺さんは「Jリーグがこのような取り組みを始めたことは素晴らしい。他のスポーツにも広がっていくかもしれませんね」とコメントしました。
NHKエンタープライズの堅達京子さんは、気候変動の現状と将来予測を解説。「2024年は産業革命前から1.6℃上昇し、ここ3年の平均は1.5℃を超えています。人間活動による温室効果ガス排出が原因であることは疑う余地がない」と述べ、この10年が勝負だと訴えました。松陰寺さんの「地球の時を戻そう」という言葉で会場は盛り上がりました。

会場参加型「気候アクションクイズ」で盛り上がる!
イベント中盤には、来場者と配信視聴者がスマートフォンでリアルタイムに回答できる「気候アクションクイズ」が行われ、会場は大いに盛り上がりました。
クイズでは、東急不動産の環境取り組みやJリーグの気候アクションに関する問題が出題されました。「蓼科の森林保全」「パラオの海洋保護」「勝浦のブルーカーボン」「ソーラーシェアリング」「水平リサイクル」など、両者の具体的な活動を楽しく学べる内容でした。例えば、「東急リゾートタウン蓼科のゴルフティーはどんな素材でできているでしょうか?」という問題の正解が「二酸化炭素」だと明かされると、会場からは驚きの声が上がったそうです。

また、「Jリーグが推進する、農地の上に太陽光パネルを設置して農業と発電を両立させる取り組みの名称は?」という問題では、正解の「ソーラーシェアリング」が発表されると、堅達さんから「日本の農地の約17%をソーラーシェアリングにするだけで、日本の電力を賄える試算もあるくらい可能性が高い取り組み。これをJリーグさんがやることに意味がある」と、大きな期待が寄せられました。
内田篤人さん・松陰寺さんが「明日から始めるアクション」を宣言!
イベントの最後には、内田さんと松陰寺さんがそれぞれ「明日から始めるアクション宣言」をフリップに書き、発表しました。
内田さんは「自分にもできる自分にしかできないことを!!」と宣言。「Jリーグに、地球に、皆さんに恩返しできること、自分にしかできないことを取り組んでいきたい」とコメントし、会場からは温かい拍手が送られました。
松陰寺さんは「みどりを見る度に広めよう」と宣言。「日本だけでなく、もっと世界でこういった取り組みを広げていけたら」と語り、「スーツを緑にするのも悪くないだろう」と笑いを誘いつつ、環境への意識を示しました。
MCのシュウペイさんの「このステージをきっかけに、ひとつのチームとなって、よりよい未来へのアクションを一緒に続けられたらと思います」という言葉で、約1時間半にわたるイベントは盛況のうちに幕を閉じました。

Jリーグと東急不動産の気候アクションに注目!
近年、気候変動はスポーツ界にも深刻な影響を与えています。Jリーグでは、台風の激甚化などにより試合中止数が2018年以降、以前と比較して約5倍に増加。猛暑による選手のパフォーマンス低下や熱中症リスクの増大も大きな課題です。2026/27シーズンからのシーズン移行も、こうした抜本的な対策の一つです。
Jリーグの気候アクションについては、以下のサイトで詳しく見ることができます。
東急不動産は、「脱炭素社会の実現」「循環型社会の構築」「生物多様性の保全」という3つの環境重点課題を掲げ、再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」の推進や都市緑化による「エコロジカルネットワーク」の形成など、多岐にわたる環境先進事業に取り組んでいます。


