LP制作が3週間から1時間に!?ピースウィンズ・ジャパンが実現した「属人化させない」マーケティングDX事例

非営利組織のデジタル化における課題を解決

近年、非営利組織(NPO/NGO)においても、支援者との関係構築をデジタル化することが非常に重要になっています。しかし、多くの現場では、専門的な人材が不足していたり、データが特定の担当者だけしか扱えない「属人化」が課題となっていました。

ピースウィンズ・ジャパンも例外ではなく、活動規模の拡大とともに、寄付者や支援者との関係を長期的に深めるための基盤整備が急務だったようです。

具体的には、以下のような課題に直面していました。

  • 制作の遅延: LP(ランディングページ)制作が外部委託と手作業に頼っていたため、公開までに2〜3週間もかかっていました。

  • 業務の属人化: メルマガ配信やCTA(行動喚起)の設置といった業務が、特定の担当者に集中してしまい、組織全体での運用が難しい状況でした。

  • データの分断: Googleフォームなどで集めたデータが、メインの顧客管理システム(Salesforce)と連携されておらず、有効活用できていなかったのです。

これらの課題により、施策を実行するには常に専門知識が必要で、改善サイクルを素早く回すことが困難でした。

SalesforceとHubSpotの連携で効率化を実現

今回のプロジェクトでは、既存のSalesforceを基幹CRMとして維持しつつ、HubSpotをマーケティング施策の実行基盤として活用する方針が明確にされました。

両ツール間で扱うデータの範囲や連携ルールを細かく定義することで、数値のズレが起きにくい運用体制を構築。さらに、LP、フォーム、CTA、メールといった施策の起点をHubSpotに集約しました。この再設計によって、特定の担当者に頼ることなく、コミュニケーション部全体で施策を実行できる体制が整い、施策の立ち上げや改善にかかる負担が大きく軽減されたとのことです。

劇的な業務効率化とコンタクト数増加

この運用整理と統合により、具体的な成果が数字として現れています。

  • LP制作・公開: 従来の2〜3週間かかっていた作業が、最短1時間〜2営業日にまで短縮されました。

  • メルマガ作成: 1通あたり約1時間の工数削減が実現しました。

  • CTA作成・設置: 3時間かかっていた作業が、1時間以内で完了するようになりました。

  • コンタクト数: フォームの統合によりデータ活用がスムーズになり、1年半で17万件から23万件へと、6万件も増加しました。

現在、ピースウィンズ・ジャパンでは、支援者一人ひとりの関心や行動に合わせた「パーソナライズされたコミュニケーション」の強化に取り組んでいます。画一的な情報配信ではなく、状況に応じて内容を出し分ける設計を進めることで、「必要な人びとに、必要な支援を」という理念をマーケティングの側面から支える考えです。

また、今後はAI機能についても、単に業務を置き換えるだけでなく、既存のプロセスの中に自然に組み込む「AIとの共生」を前提に、さらなる活用検討を進めているとのことです。

今回の事例の詳細は、株式会社100のウェブサイトで読むことができます。

株式会社100について

株式会社100は、HubSpotを中心としたCRMの導入・活用支援や、AIを活用した業務プロセス設計および運用支援を行う企業です。HubSpotのソリューションパートナーとして、マーケティング・営業・カスタマーサポートを横断した業務設計と、CRMの定着に向けた運用支援を提供しています。2018年に創業し、2019年よりHubSpot専門の支援を開始。日本企業で唯一「Rookie of the Year(APAC)」を受賞し、2024年には「HubSpot Best Sourcing Partner in Japan」に選出されています。また、HubSpotユーザーコミュニティ「Japan HUG」の運営事務局として、国内におけるHubSpot活用とAI導入の促進に取り組んでいます。

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