「生きづらさ」を「創造性」に!岡山発デザインブランド「HDL」1周年で若者が輝く新しい社会参加のカタチ

「人おこしシェアハウス」から生まれた「HDL」って?

「人おこしシェアハウス」は、ひきこもりや不登校など、生きづらさを抱える若者が共同生活を通じて自立を目指す場所です。岡山県の豊かな自然の中で、スタッフや専門家、地域の人々、農家、企業などのサポートを受けながら、さまざまな体験を通じて一歩ずつ前進しています。

従来の支援施設では「就労支援」や「生活訓練」が中心でしたが、「人おこしシェアハウス」では、若者一人ひとりが「自分らしい」生き方を取り戻すことを重視。就労が苦手な人でも社会参加できる新しい形として、「HDL(人おこしデザインラボ)」が誕生しました。

アート・デザインが若者の可能性を広げる理由

厚生労働省の調査では、絵を描いたり物を作ったりする創作活動が、言語記憶機能の改善や精神的な安定に効果があることが示されています。

「人おこしシェアハウス」では、アーティストや臨床美術の専門家を招いたワークショップを開催したり、日常的にものづくりやDIYを体験に取り入れたりすることで、若者たちが自分の「好き」や「得意」を発見し、創作活動を楽しめる時間を大切にしています。

NPO法人山村エンタープライズ代表の能登氏は、次のように語っています。

「シェアハウスに集まる若者たちの中には、絵を描くなどのビジュアル・センスが突出している、音楽的感覚が飛び抜けている、文章表現が独特で美しい、など特別な才能を持っている方がたくさんいます。でも残念ながら現在の日本社会では、それらは『就労』に結びつかないという理由で、あたかも価値のないもののように扱われてしまっているんです。本来そういった『好き』『得意』こそが、『自分らしく生きる』ための心の基礎になる部分なのに。HDLは、そんな彼らが自分らしく社会参加できる形を模索する中で生まれてきたプロジェクトの一つなんです。」

1年間でこんなに成長!数字とクリエイターの声

「HDL」はこの1年間で、以下の成果を達成しました。

  • 参加クリエイター数: 4名(18~35歳)

  • オリジナルデザイン数: 22種類

  • 販売点数: 105点

  • 総売上: 380,557円

  • 収益配分: 売上の3分の2を作家に、3分の1を運営資金に

  • 販売プラットフォーム: SUZURI(オンデマンド型オンライン販売プラットフォーム)

実際に作品を制作し、販売したクリエイターからは、喜びの声が届いています。

  • 「誰かに気に入ってもらえたら嬉しいな、と思って描きました」

  • 「描いたイラストをどんな商品にして販売しようか考えるのがとても楽しかったです。」

  • 「Tシャツとして販売するにしても、その素材や色、そしてイラストの配置等、自分で決められることがたくさんあったので、ワクワク楽しみながら作業ができました。」

  • 「収入としてお金を受け取った時は、嬉しかったです。」

  • 「忘れた頃にお金が入ったので、これが棚からぼたもちってやつなのかな〜(笑)という感じで、なんだかふわふわした感じの喜びでした。」

  • 「イラストそのものもですが、個人的には名前もこだわってつけたので、そこも注目してもらえたら嬉しいです。」

HDLの素敵なアイテムたち

「HDL」では、22種類のオリジナルデザインから、Tシャツ、スウェット、パーカーなどのファッションアイテムから、キャップ、靴下などのファッション雑貨、ノート、マルチケース、キーホルダーなどの雑貨・文具、マグカップ、タンブラーなどの日用品まで、105点の商品が販売されています。

抽象画デザインのパーカー

キーホルダーとパンフレット

キャラクター刺繍のキャップ

カップルイラストTシャツ

少女と猫のイラストTシャツ

犬のイラストトートバッグ

SEE e OHデザインTシャツ

これらの商品は、オンデマンド型オンライン販売プラットフォーム「SUZURI」内の「HDL 人おこしデザインラボ」ページで購入できます。

これからが楽しみ!HDLが描く未来

「HDL」は2年目に向けて、さらに大きな目標を掲げています。

  • 年間売上目標100万円: クリエイターの収入アップを目指します。

  • デザイン業務受注: 「HDL」を広告塔として、クリエイターが外部からの案件を受注できるようサポートします。

  • 企業コラボレーション: 地元企業や全国ブランドとのコラボ商品を開発し、活動の幅を広げます。

従来の週5日・1日8時間といった働き方が難しい人でも、「好き」や「得意」を活かした創作活動で生活を支える収入を得られる、新しい働き方のモデルを模索しています。

NPO法人山村エンタープライズについて

NPO法人山村エンタープライズは、岡山県美作市を拠点に、過疎地域の活性化と若者の自立支援を行っています。2015年4月に設立され、「人おこしシェアハウス」の運営をはじめ、子どもの居場所事業やデザインブランド事業(HDL運営)などを展開しています。

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