タイがカーボンクレジット市場で注目の理由
タイは世界でも有数の米の生産・輸出国です。農業部門は国内の温室効果ガス排出量の約18%を占めており、その中でも稲作による排出が約半分を占めているため、気候変動対策において非常に重要な役割を担っています。
さらに、タイではカーボンクレジットに関する制度やインフラがどんどん整備されています。
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日・タイ二国間クレジット制度(JCM): 日本とタイが協力して温室効果ガスを減らす取り組みで、AWDのような技術が将来的にJCMの対象になる可能性を秘めています。
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シンガポールとのArticle 6(国際クレジット移転)枠組み: タイは、シンガポールとパリ協定第6条に基づく国際クレジット移転の枠組みを構築している数少ないアジアの国の一つです。これにより、タイで生まれた高品質な削減量が、国際的なコンプライアンス需要に活用される可能性が広がっています。
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スイスとの二国間クレジット協力: スイスとも協力が進んでおり、農業分野を含む排出削減プロジェクトが検討されています。
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DCCEによるクレジット国際取引に関するガイドライン(3%ルール): タイ政府は、国際クレジットの移転について、総排出量に対する上限を3%とするガイドラインを設けています。これは、国内の排出削減実績を保ちつつ、国際市場へクレジットを供給するための制度です。
このような背景から、タイは「稲作由来の排出削減」と「国際クレジット市場への参加」を同時に実現できる、アジアでも特に重要な国の一つとなっています。
どんなプロジェクトだったの?
Green Carbonは、タイの複数地域で、現地農家やNaresuan University、Mahidol University、RMUTPなどの大学と協力してAWDの実証を行いました。
このプロジェクトでは、以下のような具体的な取り組みを通じて、信頼性の高いデータを集めることに重点を置いています。
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水位管理用パイプの設置
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農家さん向けのAWDトレーニング
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チャンバーを使ったメタン排出量の直接測定
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収量、品質、コストに関するデータの収集
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農家さんへのアンケートやヒアリング調査
嬉しい成果がいっぱい!
AWDは、環境に良いだけでなく、農家さんの収益改善や、高品質なカーボンクレジット、環境に配慮したお米(低炭素米)といった付加価値を生み出せるのが特徴です。
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メタン排出削減効果
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AWDを導入したことで、メタン排出量を平均で約49%削減できました。
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削減量は1ヘクタールあたり1シーズンで2.97 tCO₂eに相当します。
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国際クレジット創出につながる、信頼性の高いデータが取得されています。
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収量および農家収益への影響
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多くの区画で収量が増加し、中には40%以上増えた事例もあります。
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例えば、約4ヘクタールの水田を持つある農家さんでは、前年と比べて収入が約130%も増え、約3,200米ドル(約100,000タイバーツ)の増加を記録しました。
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農家さんの受容性
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プロジェクトに参加した農家さんの100%がAWDの継続を希望しています。
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水の使用量削減、収量改善、そして環境貢献への意識の高さが確認されました。
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これからどうなる?大規模展開への期待
Green Carbonは、タイでのAWD展開について、国全体で一気に拡大するのではなく、プロジェクト単位で段階的に広げていくのが現実的だと考えています。これにより、持続可能で市場と連動したAWDの普及を目指しています。
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1プロジェクトあたり最大50,000ヘクタールを目指します。
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年間で1ヘクタールあたり約5 tCO₂の削減量が見込まれています。
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2030年までには、1プロジェクトあたり累計約100万tCO₂の削減を目標にしています。
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JCMやArticle 6(シンガポール向け)、DCCEルールなどの条件に合わせて、さらに規模を拡大していくことが期待されます。
レポートはこちらからチェック!
このレポートには、タイにおける稲作と温室効果ガス排出の背景、AWDの実証結果、農家さんのアンケート結果、そして将来の大規模展開や投資の可能性について詳しくまとめられています。

レポートは以下のリンクからダウンロードできます。
http://green-carbon.co.jp/awdthai/
その他関連リンク
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本リリース及び詳細に関するお問い合わせはこちら: https://green-carbon.co.jp/contact/
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Green Carbon株式会社会社概要のダウンロードはこちら: https://green-carbon.co.jp/download-form/
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シンガポールとのArticle 6(国際クレジット移転)枠組みの参考情報: https://www.mti.gov.sg/newsroom/singapore-signs-implementation-agreement-on-carbon-credits-collaboration-with-thailand/
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DCCEによるクレジット国際取引に関するガイドライン(3%ルール)の参考情報: https://www.dcce.go.th/wp-content/uploads/2025/08/International-Carbon-Credit-Guideline-1.pdf#:~:text=3.%20Any%20transfer%20of%20carbon%20credits%20which,whether%20entirely%20or%20partially%2C%20for%20the%20use
Green Carbon株式会社について
Green Carbon株式会社は、「生命の力で、地球を救う」をビジョンに掲げ、国内外で自然由来のカーボンクレジットの創出から販売までを一貫してサポートしています。日本国内の水田では、2023年度に日本初・最大級のJ-クレジット認証を取得しており、2024年度にはさらなる拡大を予定しています。
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代表者: 代表取締役 大北 潤
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所在地: 東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
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設立: 2019年12月12日
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事業内容: カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
Green Carbon株式会社のSNS
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Carbon Credits Journal: https://biz-journal.jp/carboncredits/
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Linkedin: https://www.linkedin.com/company/green-carbon-inc/
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