電話リレーサービス、「つながらない」現実にNPOが動く!
電話リレーサービスは、聴覚障害のある方などが電話でコミュニケーションを取るための大切な社会インフラです。でも、せっかくのサービスなのに「電話がつながらない」という困った現実があるんです。特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスターが、この問題解決のために総務省へ要望書を提出しました。
050番号が招く「つながらない」問題
電話リレーサービスから電話をかけると、相手には「050」で始まる番号が表示されます。これが問題の根っこ。なぜなら、この050番号が営業電話や自動音声と間違えられやすく、
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病院や自治体など、大事な電話でも出てもらえない
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通話の途中で切られちゃう
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折り返しの電話が来ない
こんなことが少なくないんです。これでは、本来電話でできるはずのコミュニケーションのチャンスが失われてしまいます。
当事者の切実な願い「自分の番号を表示したい」
こうした状況に、聴覚障害のある方々からは以前から「自分が持っている携帯電話番号(090や080など)を表示できるようにしてほしい」という声が上がっていました。これは単に便利にしたいというだけでなく、「番号を見ただけで不信感を持たれて、そもそも電話ができない」という現状を変えたいという、本当に切実な願いなんです。
法律には「例外」があるのに…?
実は、事業用電気通信設備規則という法律には、「発信元を誤認させるおそれがない場合は、発信回線と異なる番号を表示してもOK」という例外規定があります。固定電話などでは、本人確認ができたり、折り返し電話が可能だったりする場合に、この例外が適用されてきた歴史があるんです。
でも、電話リレーサービス(050番号)については、この例外規定がどう適用されるのかが、まだハッキリしていないのが現状です。
インフォメーションギャップバスターの要望ポイント
インフォメーションギャップバスターは、今回の要望書で主に以下の点を総務省に訴えています。
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電話リレーサービスでの発信者番号表示について、法律の「例外規定」がどう適用できるのかをハッキリさせてほしい。
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本人確認ができて、折り返し電話も確実で、誤解されないことを前提に、利用者本人の電話番号を表示する「ワンナンバー的運用」が検討できるか示してほしい。
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利用者本人、事業者、関係団体と話し合いの場を設けて、発信者番号表示のあり方を一緒に考えてほしい。
インフォメーションギャップバスターはこれまでも、電話リレーサービスの制度化の過程で総務省に意見を伝えてきました。今回の要望は、制度自体を否定するものではなく、実際に使われ始めて見えてきた課題を、今の法律や制度の中でどう良くしていけるかを問いかけるものなんです。

インフォメーションギャップバスターの理事長、伊藤芳浩さんは次のようにコメントしています。
「電話リレーサービスは、ただ『制度がある』だけじゃ意味がありません。必要な相手と、必要なときに、ちゃんとつながって初めて、社会のインフラとして役立っていると言えるんです。050番号だからというだけで電話に出てもらえない、切られちゃうなんて、当事者にとっては本当につらいこと。法律にはすでに『例外』を認める余地があるんですから、その例外を、困っている人たちのためにどう活かせるのか。制度を一歩前に進めるための議論が始まることを期待しています。」
関連情報
総務省へ提出された要望書はこちらから確認できます。
総務省へ提出した要望書(SlideShare)
特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスターについて
インフォメーションギャップバスターは、情報やコミュニケーションにおける社会的障壁をなくすことを目指し、行政、企業、メディアと協力しながら、調査や提言、啓発活動を行っている団体です。
詳細はこちらからどうぞ。
特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター Webサイト



