なぜ「小さなまちの未来フォーラム」が必要なのか?
多くの自治体職員から、「限られた職員や予算での新規事業の人員調整が難しい」「兼務が多く、情報収集に限界がある」といった声が寄せられています。
メディアで取り上げられる先進事例は大規模自治体のものが多く、小規模自治体の優れた取り組みや現場職員の声はなかなか届きにくい現状がありました。そこで、事務局が全国200以上の小規模自治体にヒアリングを行ったところ、共通の課題が浮き彫りになりました。
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限られた職員での新規事業の人員調整
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兼務や日常業務とのバランスによる情報収集の困難さ
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国や民間の制度活用における短期間での対応負荷
また、同規模の自治体同士の横のつながりが希薄であることも明らかになりました。このフォーラムは、成功事例だけでなく、試行錯誤や失敗事例も共有し、同じ規模だからこそ共感できる悩みや地方創生の工夫を横につなぐ場として立ち上げられました。
第1部:小さなまちの取り組み紹介
イベントはハイブリッド形式で開催され、会場とオンライン双方から活発な質問やコメントが寄せられました。

1. 静岡県東伊豆町
芝浦工業大学との10年以上にわたる空き家改修プロジェクトが紹介されました。このプロジェクトをきっかけに、学生が地域おこし協力隊として定着し、卒業後に町内で法人を設立するなど、人材が「流入→定着→自立→次世代受け入れ」と循環する仕組みが構築されています。

2. 静岡県牧之原市
元ホームセンターを活用した図書交流館「いこっと」の事例が紹介されました。官民連携により18か月という異例の速さで整備され、滞在・交流を重視した設計により、来館者数は想定を大きく上回り、市民の日常的な居場所として定着しています。

3. 山梨県小菅村
「こすげ村人ポイントカード制度」により関係人口を可視化し、全国4,000人が登録している事例が紹介されました。ポイントをきっかけに、村外の人が関係人口から地域の支え手へと役割を変える仕組みを2017年から先駆的に実装しています。
4. 内閣官房地域未来戦略本部事務局
地方創生2.0の基本方針として、人口減少を前提に「強い経済」と「豊かな生活環境」を両立させる方向性が示されました。特に重視されるのは、①若者・女性に選ばれる地域づくり、②関係人口の活用、③官民連携による実装力の強化です。
国は交付金、人材伴走支援、データ利活用(RESAS・RAIDA)、制度改革の4つの柱で自治体を支援。好事例を点で終わらせず、横につなぎ、面で広げることが課題であり、同規模自治体同士が学び合い連携することで、地方創生に再現性が生まれると強調されました。

第2部:交流会で深まるつながり
交流会では、第1部では聞けなかった具体的な質問や相談が活発に行われました。参加者同士が積極的に名刺交換を行い、それぞれのまちの取り組みやノウハウ、苦労した点などが話し合われ、多くの「横のつながりの重要性を実感した」「失敗談も聞ける場は貴重」といった声が聞かれました。

今後の展望
「小さなまちの未来フォーラム」は、単なる情報共有の場にとどまらず、フォーラムメンバーが主体的に活用できるプラットフォームとして、今後も様々な取り組みを予定しています。
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全国規模のネットワーク構築
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クローズドFacebookグループでの日常的な情報交換
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定期的なイベントでの意見交換
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成功・失敗事例の共有
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事務局による情報収集支援
小さなまちの未来を共につくるこのフォーラムの活動に、今後も注目していきましょう。
「小さなまちの未来フォーラム」の詳細はこちらからご覧ください。



