東京都立多摩総合医療センターで実証実験
今回のプロジェクトでは、地方独立行政法人東京都立病院機構の東京都立多摩総合医療センターの病室に、衝撃吸収機能を持つセンサーマットが設置されます。これにより、患者さんの転倒による怪我のリスクを低減するだけでなく、マット上で検知した時刻の記録や長時間滞在の識別といった感知機能の実証が行われます。

期待される効果としては、患者さんの転倒による怪我のリスクが減ること、そして看護師などの負担も軽減されることが挙げられます。
キングサーモンプロジェクトとは?
「キングサーモンプロジェクト」は、世界的なイノベーション競争が激化する中で、日本発のスタートアップ企業が少ないという現状を背景に、東京都が有望な先端事業を発掘し、イノベーションによる生産性向上を目指すものです。東京が抱える社会課題の解決にも、先端事業が役立つと期待されています。

このプロジェクトの目的は、スタートアップと都政課題をマッチングさせ、都内行政の現場を活用した先行導入プロジェクトや販路拡大のための戦略立案などを支援すること。これにより、グローバル市場で活躍する課題解決型のスタートアップ企業(「キングサーモン企業」)を東京から生み出し、イノベーションによる東京の成長と社会課題の解決を目指しています。
プロジェクトの詳細は以下のウェブページで確認できます。
キングサーモンプロジェクトwebページ

『ころやわ®』と『ころやわマットセンサー』について
『ころやわ®』は、高齢者の転倒による大腿骨骨折などの怪我のリスクを減らすために開発された、特殊構造の衝撃吸収フロア&マットです。すでに病院や介護施設を中心に1,000以上の施設に導入されており、好評を得ています。特に、緩衝マット・クッションカテゴリにおいて、2025年上半期の病院への販売枚数で79%のシェアを獲得し、1位を達成したと報告されています。
『ころやわマットセンサー』には、以下のような特徴があります。
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患者様・利用者様の離床を報知: センサーシートが内蔵されており、ナースコールと連携することで、患者さんや利用者さんの離床を知らせます。これにより、転倒や転落による怪我のリスクを低減します。
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衝撃吸収性: 椅子やベッドからの転落時、あるいは歩行からの転倒時などには、大きく沈み込んで怪我のリスクを低減する「衝撃吸収性」を発揮します。転倒時の衝撃はフローリングに対して約半分に抑えられ、骨粗鬆症の大腿骨骨折の目安荷重(221kgf)を下回るとされています。
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歩行快適性: 歩行時の踵やつま先、杖や車いす使用時の沈み込みが少なく、凹まない硬さで「歩行時/車いす移動時の快適性」を実現しています。厚さはわずか1.2cmで、歩行時もつまずきにくい設計です。
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可搬性: 継ぎ目がなく、カーペットやラグのように丸めて持ち運びや保管ができます。病棟移動や倉庫からの持ち出しも簡単です。
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清掃性: 食べこぼしや水分を含んだ汚れも落としやすく、衛生的に利用できます。
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サイズ展開: 多床室や個室など、ベッドサイドのスペースに合わせてMサイズ(長さ150cm × 幅90cm)とLサイズ(長さ180cm × 幅120cm)の2種類が用意されています。
製品情報
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製品名:「ころやわマットセンサー」
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仕様・タイプ:有線タイプ
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センサー範囲:長さ86cm × 幅56cm(Mサイズ・Lサイズ共通)
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重さ:Mサイズ 約4.5kg / Lサイズ 約7.4kg
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価格:Mサイズ 132,000円(税込)/ Lサイズ 143,000円(税込)
株式会社Magic Shieldsについて
株式会社Magic Shieldsは2019年に設立されたスタートアップ企業で、自動車工学と医学をベースに新素材と構造「メカニカル・メタマテリアル」の研究開発、製造・販売を行っています。世界中で増えている高齢者の転倒による怪我のリスクを減らすため、「転んだときだけ柔らかい」という「可変剛性構造体」を使った床材『ころやわ®』を開発しました。これは、これまで両立が難しかった「歩行安定性」と「衝撃吸収性」を兼ね備えています。
医療機関や福祉施設、一部在宅向けに提供されており、導入施設は1,000施設以上。特に、医療安全対策委員会が設置されている500床以上の病院では、約4分の1以上(28%)が『ころやわ®』を導入しており、厳しい医療安全対策の専門家にも満足されているとのことです。

Magic Shieldsは、「すべての人が怪我のリスクを気にすることなく、自分の意思で自由に動ける」社会の実現を目指し、転倒にまつわる課題を独創的な技術と革新的な仕組みで解決することを使命としています。
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『ころやわ®』特設サイト:https://www.magicshields.co.jp/coroyawa
今回のプロジェクトを通じて、高齢者が安心して過ごせる社会の実現に向けて、大きな一歩となることが期待されますね。



