水産業界の現状と「トトスマ」誕生の背景
水産業界は今、高齢化や漁業従事者の減少、さらには世界的なインフレによる魚価の高騰など、厳しい状況に直面しています。加えて、地球規模の気候変動による海水温の急激な上昇も、日本近海での水揚げ量減少に直結していると言われています。
従来の流通システムでは、出荷業者の販路が限られてしまい、新しい取引先を見つけるのが難しいのが現状でした。こうした課題を解決するため、三重県の漁村で育ち、活魚仲卸業も兼業するTIS社員のアイデアから「トトスマ」の企画がスタート。TISが培ってきたIT技術を活かして、水産業界の流通を自動化し、新しい収益源の確保や販路拡大を目指すことになりました。
環境省の調査によると、日本近海における年平均海面水温は100年換算で約5度上昇傾向にあるとのことです。詳細はこちらで確認できます。
環境省「モニタリングサイト1000」
「トトスマ」ってどんなサービス?
「トトスマ」は、水産業における発注業者と出荷業者の受発注から輸送手配、そして精算管理までをまるっと一元化できるBtoB型流通プラットフォームです。主な特長は以下の通りです。
1. 仕入れコストを最大50%削減!
見積書や請求書などの書類が自動で作成されるので、中間業者を介さずにアプリ内で受発注から精算までを完結できます。これにより、発注業者の仕入れにかかるコストを最大50%も削減できるんです。
2. 全国どこでも販路を拡大!
アプリに登録されたたくさんの業者とマッチングできるので、これまでの流通網にとらわれず、販路が全国に広がります。発注業者は欲しい商品をアプリで検索でき、出荷業者は出品するだけで全国の事業者から声がかかるようになるので、利益アップにもつながるでしょう。
3. 独自の技術で活魚の混載輸送を実現!(2026年度中に追加予定)
2026年度中には、活魚の混載輸送を可能にする機能が追加される予定です。独自のアルゴリズム技術で、水槽ごとの活魚の積荷要領を自動で生成。複数の出荷業者と発注業者のニーズを瞬時にマッチングさせて、効率的な活魚の混載輸送を実現します。
さらに、「ルート計画」機能で輸送効率がアップすることで、発注業者にとって輸送会社1社あたりの輸送費負担額を約60%も削減できる見込みです。活魚の宅配輸送は、すでにサービス提供開始と同時に利用できますよ。

4. コミュニケーションコストもグッと削減!
これまで複数の卸売業者や連絡手段を介していた取引も、アプリ内のチャット機能で完結!商品に関する問い合わせや、当日・直前の数量調整にも迅速に対応できます。また、スケジュール機能のおかげで、事業者の業務可能時間帯にだけ業務依頼が割り当てられるので、空き時間を有効活用できますね。
利用料金と今後の展望
「トトスマ」は、登録料も利用料も無料です。サービスに関する詳しい情報は、以下の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
トトスマ公式サイト
TISは「トトスマ」を通じて、2030年度までに売上高10億円、導入社数1,000社を目指しています。将来的には、デジタル通貨との連携による決済方法の多様化や、天候を考慮した受発注量の調整で商品のロスをなくしたり、自動運転技術を応用した無人トラック輸送を実現したりと、「トトスマ」の価値を最大限に高めていく計画です。
TISはこれからも、ITの力で持続可能な水産業の仕組みを作り、地域の活性化に貢献していきます。
TIS株式会社について
TIS株式会社は、金融、産業、公共、流通サービスなど、幅広い分野で3,000社以上のビジネスパートナーとして活躍しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識とIT構築力を活かし、日本やASEAN地域でITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指している企業です。
TIS株式会社公式サイト
TISインテックグループは、「ITで、社会の願い叶えよう。」を合言葉に、金融包摂、都市への集中・地方の衰退、低・脱炭素化、健康問題といった社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使して新しい価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献しています。



